教皇ベネディクト16世は、14日、6日間に渡るドイツ・バイエルン訪問を終了された。
最後の訪問都市フライジングからミュンヘンへ向かわれた教皇は、正午頃、空港で送別式に臨まれた。空港では、シュトイバー・バイエルン州首相や教会関係者らが教皇を見送った。
教皇は感銘に満ちた訪問を振り返られ、すべての関係者と市民に感謝の言葉を述べられた。
この日が教皇ヨハネ・パウロ2世の回勅『働くことについて』発布から25周年を迎えることを紹介された教皇は、「仕事の中心に人間そのものを据えること」の大切さを説いた前教皇の回勅は今日もその輝きを失っていないと指摘、同国の社会のためにもこの教えを活かして欲しいと願われた。
教皇は引用されたバイエルン州歌の一節、「バイエルン、ドイツの地、祖国よ、神が共にあるように。広き地に神の祝福の手が置かれるように」をご自分の祈りに重ねられた。
搭乗前の教皇にバイエルンの民族衣装を着た子どもたちが伝統のコーラスを披露、教皇の訪問は最後まで音楽と歌声に伴われたものとなった。また、この6日間、同地方は好天に恵まれ、青空の下での祖国訪問となった。
さらに、今回の訪問をまとめたアルバムを受け取られた教皇は、微笑みながら写真に見入られた。
そして、ドイツ国旗とバイエルン州旗が振られる中、教皇は祖国と郷里を祝福され、ローマへの帰途に着かれた。
教皇は同日午後2時半過ぎローマに到着され、カステルガンドルフォの離宮へ入られた。
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