教皇ベネディクト16世は、バチカンで20日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。
謁見の講話で教皇は、先日のドイツ・バイエルン地方司牧訪問の全体を振り返られ、この中で、特に12日(火)のレーゲンスブルグ大学での講義のテーマとその内容の真意について言及されると共に、イスラム教に対する深い尊重を改めて表された。
教皇は大学での講義のテーマが「信仰と理性の関係」であったことを示しながら、講義中に引用した中世のビザンチン皇帝の言葉が誤解される可能性があったこと、しかしながらその言葉を自分のものとするつもりはなく、その内容が個人的考えを表現したものでもないことを説明された。
そして、ご自身が抱いている世界の諸宗教に対する尊敬、特に「唯一の神を礼拝する」イスラム教徒に対する尊敬が明らかになることを心から希望していると述べられた教皇は、諸宗教間の対話、またキリスト教信仰と現代的な理性の間の対話を呼びかけられた。
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