教皇ベネディクト16世は、27日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。
会場となったバチカンの聖ペトロ広場には、日本も含め世界各国からおよそ3万人の巡礼者が訪れた。
この日のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は継続中のテーマ、イエスの十二使徒の中から、聖トマスを取り上げて考察された。
教皇は特にヨハネ福音書の記述に使徒トマスの言動とその特徴を見出され、中でも有名な「トマスの懐疑」のエピソードは、イエスの「見ないのに信じる人は、幸いである」(ヨハネ 20,29)という言葉と共に、私たちの不確かさをも励まし、成熟した信仰の真の意味を思い出させてくれると説かれた。
また、この日が「世界観光の日」であることを紹介された教皇は、現代の重要な社会現象でもある観光が、文化の対話と相互理解を推進し、平和と調和ある共存への開かれた扉となるようにと願われた。
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