教皇ベネディクト16世は、バチカンで8日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
集いの説教で教皇は、この日の福音朗読(マルコ10,2-16)でテーマとされた、イエスの結婚に関する教えを取り上げられた。
結婚の真理は「天地創造の初め」にさかのぼり、創世記にあるように「神は人を男と女に創造され」、それゆえ「人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる」、「だから二人はもはや別々ではなく、一体である。神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない」というイエスの教えを示された教皇は、これを説明する中で「夫婦によって結ばれる生命と愛の深い共同体は、創造主によって設立され、法則を与えられた。…神自身が婚姻の創設者である」という第2バチカン公会議公文書『現代世界憲章』の一節(n. 48)をも引用された。
そして、教皇は、キリスト者の夫婦が結婚の秘跡の恵みを自覚し、人生のいかなる時もその召命に忠実に、いのちに開かれた、現代の多くの複雑な問題に一致して取り組むことのできる家庭を築けるよう、すべての家族を聖母とその浄配聖ヨセフの保護に託して祈られた。
この後、教皇は巡礼者への言葉で、特に先週ローマ教区が主催した若者から若者への宣教運動「イエスを中心に」に参加したおよそ350人に挨拶をおくられた。若者たちは、司祭や修道者、神学生らとの協力のもと、集会・討論会、ボランティア、スポーツなどを通して、同世代の青少年に教会への関心を呼びかけた。教皇は参加者らに毎日の生活の中で喜びを持って福音を伝え続けるよう励ましをおくられた。
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