教会裁判所最高裁長官を務めたマリオ・フランチェスコ・ポンペッダ枢機卿(77)が、17日夜、ローマ市内の病院で逝去した。
ポンペッダ枢機卿は、1929年、イタリア・サルデーニャのオツィエーリの生まれ。1951年、司祭叙階。ローマの小教区で30年にわたり司牧に尽くすと共に、ローマ・カトリック法律家連盟の顧問を務めた。1955年、教会裁判所控訴院のメンバーとなり、1969年、同院の判事となった。
1993年9月、教会裁判所控訴院の裁判官主任、同年11月にはバチカン市国控訴院長官に任命される。
1998年、大司教。1999年、教会裁判所最高裁判所(使徒座署名院最高裁判所)長官、およびバチカン市国最高裁判所長官となる(2004年、現職引退)。2001年2月には、枢機卿に任命された。
教会法の専門家として、国際カトリック法律家連盟の顧問を務めたほか、長年にわたり、ストゥデイオ・ロターレや教皇庁立グレゴリアン大学、その他で教鞭を取り、研究書や法例集を多数記した。教皇ベネディクト16世は弔電の中で、卓越した法学者として、福音に忠実に、長年教会に貢献したポンペッダ枢機卿の死を惜しまれた。
ポンペッダ枢機卿の逝去によって、全枢機卿数は187人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は115人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は72人となった。
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