教皇ベネディクト16世は、バチカンで22日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者らと共に唱えられた。
カトリック教会の第80回目の世界宣教の日を迎えたこの日、教皇は説教の冒頭でこの記念日の創設者であり、教会の宣教精神に大きな活力を与えたピオ11世(在位1922−39)を思い起こされた。
今年の宣教の日のテーマ「宣教の魂、愛」を掲げられた教皇は、宣教が神の愛に生かされ、神の愛に変容させられた心から始まるものであるようにと願われ、一人ひとりが置かれた場で情熱をもって福音のメッセージを伝えるよう信者らに呼びかけられた。
また、教皇はラマダン明けの大祭を祝う世界中のイスラムの人々に挨拶をおくられ、平和と平安を祈られた。
一方で、この祝いの日々においても治安の不安定さと暴力が伝えられるイラクの状況を憂慮され、ただシーア派、スンニ派、キリスト教徒であるというだけで罪のない人々が暴力の犠牲となっている現状を深刻に受け止められた。
教皇は大きな不安の中にあるイラクのキリスト教共同体や、すべての犠牲者のために祈ると共に、イラク国民と再建中の同国への支援を、世界に呼びかけられた。
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