カトリック教会の暦で諸聖人の大祝日を迎えた1日、教皇ベネディクト16世はバチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられた。
11月初日のローマは朝から雨に見舞われ、これまでの温暖な日々とは一転して、秋の空気に包まれた。イタリアではこの日は国民祝日ということもあり、大勢の巡礼者がバチカンを訪れた。
教皇はミサの説教で、天国のたくさんの聖人たち、ただ公に列聖された聖人たちばかりでなく、名前も顔も知られていない無数の聖人たちが、主を賛美しているその喜びに加わるようにとすべての信者を招かれた。
諸聖人の大祝日は、聖人たちの輝かしい模範を見て、彼らのように聖人になりたいとの望みを私たちの中にも呼び覚ます、と述べられた教皇は、すべてのキリスト者は皆、聖人になるよう招かれているが、聖人になるためには、何か特別なことをする必要も、特異なカリスマを持つ必要もなく、困難に遭遇してもキリストの言葉に耳を傾け、勇気を失わずにひたすらにキリストにつき従うことと説かれた。
そして、天上の教会で神の栄光のうちに至福を享受している諸聖人たちのように、皆が神の招きに寛大に忠実に応えていくことができるよう祈られた。
→諸聖人大祝日:
教皇ミサ・説教
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