教皇ベネディクト16世は、バチカンで19日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
集いの説教で教皇は、典礼暦で「聖母マリアの神殿への奉献」を記念する11月21日は、「祈る人々の日」として特に観想修道会の修道者たちのことを思い起こす日であることを紹介。祈りと沈黙と隠れた生活の中に神に奉献して生きることを選んだ多くの修道者たちを与えてくださる主に感謝するための機会として示された。
貧困等、取り組むべき緊急問題が山積した現代、世間から離れてしまう彼らの存在に一体どんな意味があるのだろうかと、多くの人が投げかける質問に答えながら、教皇は彼らこそ「神のみ国は、すべてを捨て去ってでも手に入れる価値がある」(マタイ13,44)と理解した人たちであると述べられた。
「すべては過ぎ去ります。神だけが不動です」とアビラの聖テレサの言葉を引用された教皇は、観想修道院は聖霊の泉でのどを潤し、旅路の渇きを癒すためのオアシスの役目を果たすものであり、町に住むすべての人々に益をもたらす「緑の肺」「森」のような存在であると話された。
教皇は、観想修道会の修道者たちを望まれた神に感謝すると共に、彼らに霊的・物質的援助が欠けることのないよう願われ、聖母マリアにとりつぎを祈られた。
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