教皇ベネディクト16世は、13日、日本の上野景文大使の公式訪問を受けられた。
上野大使は、新しい駐バチカン大使として教皇宮殿を訪問、教皇に信任状を提出した。
教皇はこの席で、天皇陛下はじめ、日本国民、政府、また日本のカトリック教会関係者への心からの挨拶を託された。
大使への言葉で、国家間の平和構築を現在の世界情勢の最重要課題として挙げられた教皇は、「今日の世界が遭遇している様々な危機や問題は、暴力によって解決できるものではなく、締結された条約を尊重しつつ、平和的な手段によって解決されるもの」と強調された。
教皇は、日本が世界において、正義に基づく恒久的な平和を築くための努力を続けていくよう希望されると共に、朝鮮半島における非核化実現を、条約の相互遵守と様々な方面からの平和的な方法をもって継続することを望む教皇庁の立場を明らかにされ、北朝鮮への経済制裁が一般市民への重い負担となることのないよう願われた。
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