来年1月14日に記念されるカトリック教会の世界移民・難民の日に向け、教皇ベネディクト16世のメッセージが発表された。
2007年度の世界移民・難民の日のテーマは、「移民の家族」。
教皇はこのメッセージで、エジプトへの逃避を余儀なくされたナザレの聖家族、ヨセフとマリア、幼子イエスに、迫害や、生活の必要上のやむをえない事情によって祖国と親しい人々を後にし、見知らぬ国へと向かうすべての移民・難民のモデルを見出されると共に、困難を生きる移民の家族にも心を留められる神の姿を観想された。
教皇は、すべての移民の家族が直面する困難や侮辱、困窮や精神的もろさなどを思うと共に、家族が離れて暮らすことによって生じる亀裂や、孤独、アイデンティティや目的の喪失、世代間の相違、搾取され権利を蹂躙される女性や子ども、経済的な不安を持つ外国人学生、特に家庭を持った学生の遭遇する状況などに注目された。
そして教皇は、個々の難民・移民だけでなく、その家族の権利をも守ることに貢献するよう、カトリック教会とすべての信者に呼びかけておられる。
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