教皇ベネディクト16世は、20日、イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領の公式訪問を受けられた。
現教皇とイタリア大統領との会見は、昨年5月10日、教皇がチャンピ大統領を官邸クイリナーレ宮殿に訪問して以来。
この日午前、バチカン宮殿を訪問したナポリターノ大統領を教皇は温かく出迎え、さっそく個人会談に入られた。
25分にわたる両者の会談では、教皇庁とイタリア、国家と教会の友好的な関係に満足が表され、信教の自由、政教分離の尊重、そして相互協力のうちにイタリアのカトリック信者らは、これからも人間の尊厳、いのちと家族の保護、社会の共通善のために貢献していくであろうことが確認された。
また、この中では、様々な国際問題、特に困難な中東情勢をはじめ、ヨーロッパ統合、アフリカが抱える重大な諸問題についても意見が交換され、国際機構のよりよい働きのために教皇庁とイタリアが共に協力していく旨が表明された。
教皇との会見に続き、大統領と随行のマッシモ・ダレーマ伊外相は、教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿に伴われて、駐バチカン外交団との出会いを持った。
この後、ナポリターノ大統領は、聖ペトロ大聖堂の使徒ペトロの墓を訪ね、およそ2時間に渡るバチカン訪問を終了した。
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