教皇ベネディクト16世は、26日、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
トルコ司牧訪問を2日後に控えた教皇は、この集いでトルコ国民に心からの挨拶をおくり、尊敬と誠実な友情の念を表された。そして、同国の小さなカトリック共同体との出会いを心待ちにすると同時に、使徒聖アンドレアの祝日を機会に正教会との兄弟的交わりを持つ喜びを述べられた。
教皇はこの司牧訪問旅行において、前任教皇パウロ6世とヨハネ・パウロ2世の歩みに信頼をもって従いたいと述べると共に、かつて10年にわたりトルコの教皇使節を務め、トルコの人々を心から愛した福者教皇ヨハネ23世の保護のもとにこの訪問を託された。また、教皇はこの巡礼の実りのためにすべての信者に祈りを願われた。
教皇は説教で、教会の典礼暦最後の日曜日で、この日記念された「王であるキリスト」の大祝日をテーマに話された。
イエスはこの世の民や領地を支配しに来たのではなく、人々を罪の奴隷から解放し、神と和解させるために来たと教皇は説かれ、「神は愛である」ということを証しすること、これこそイエスがその生命を犠牲にしてまで完全に証しした真理であり、十字架こそ、愛そのものである神の王権が表される「王座」であると述べられた。
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