カトリック教会の典礼暦で待降節を迎えるにあたり、教皇ベネディクト16世は、2日夕、バチカンで待降節第一主日の第一晩課(前晩の祈り)をとり行なわれた。
待降節とは、主の降誕の準備をする祈りの期間。聖アンデレの祝日(11月30日)に最も近い日曜日をもって始まる。教会では、待降節の訪れと共に、新しい典礼暦がスタートする。
聖ペトロ大聖堂で行なわれた晩課で教皇は、新しい典礼暦の開始と共に教会は「神は来られる」というメッセージを新たにすると述べながら、その神とは天の高くにいて私たちに無関心な神ではなく、私たちのことを絶えず思い、私たちに会いに来て共に留まられる、「救いのために訪れる神」であると説かれた。
教皇は、待降節は祈りと同時に「善い行い」をもってキリストとの出会いに備える時であるとし、世界がより正しく兄弟愛に満ちたものであることを願うすべての人々と、国や文化や宗教を超え、正義と平和の未来のために一致する機会でもあると述べられた。
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