イタリア・パレルモ名誉大司教、サルバトーレ・パッパラルド枢機卿が10日、88歳で逝去した。
パッパラルド枢機卿は、1918年シチリアのヴィラフランカ・シクラの生まれ。1941年に司祭叙階後、教皇庁入りし、1969年まで外交官としての経験を積んだ。1966年インドネシア教皇公使に任命されると共に大司教に。1970年パレルモ大司教、1973年枢機卿に任命される(1996年現職引退)。シチリア司教協議会会長、イタリア司教協議会副会長などを務めた。その使徒職の中でマフィアを厳しく非難し、これに対するものとして福音の精神との一致を力強く説いたことで知られる。
教皇ベネディクト16世は弔電の中で、キリストを熱心に告げ、パレルモ社会の倫理と文化の成長に大きく貢献した同枢機卿の死を惜しまれた。
パッパラルド枢機卿の逝去によって、全枢機卿数は186人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は114人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は72人となった。
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