来年度世界平和の日:
教皇メッセージ
「平和の中心としての人間」
(2006.12.12)

 

 来年1月1日に記念される「2007年度世界平和の日」に先立ち、教皇ベネディクト16世のメッセージが発表された。

 メッセージのテーマは「平和の中心としての人間」。教皇は「人間」を尊重することが、平和の促進、真のヒューマニズムの追求、若い世代のための平和な未来の準備につながると強調され、全17章にわたる本文を通し、人類が取り組むべき多岐な問題に光をあてられた。

 人間の尊厳と平和は神からの賜物であると同時に、神の計画に応え人間側が取り組むべき課題でもあると導入部で述べた教皇は、その数多い具体的な課題として、まず命の権利や信教の自由、人間の本質的な平等を挙げられた。

 教皇は、命の権利を脅かすものとして、武力闘争やテロリズム、飢餓、妊娠中絶、ヒト胚における実験、安楽死などを示される一方、信教の自由に対する妨害と迫害は平和の文化に否定的な影響をもたらさざるを得ないと述べられている。

 また、世界に存在する不平等として、食糧・水・住居・衛生など生活に必要不可欠な条件さえ拒まれている状況や、人間の基本的権利を施行する上で男女間の不平等がいまだ見られることなどを指摘された。

 さらに、教皇は、自然のエコロジーを尊重することは、人間と平和のエコロジーにつながると記され、環境破壊や自己中心的で不適切な資源の利用が、非人間的な発展を生み、闘争の原因にさえなっている現状に注意を促されている。

 1948年に国連で採択された世界人権宣言の深遠な価値が見失われることがないよう願われた教皇は、たとえ戦争の場合でも人権を保証すべく定められているにもかかわらず、しばしば国家間において国際法が遵守されていない現状に警告を発せられた。

 国際法に関連して、教皇は核兵器の脅威が再び世界を不安に陥れていることに深い憂慮を表明され、人類全体の運命がかかるこの問題において、核兵器の拡散防止のみならず、その最終的な廃絶に向けて確固とした努力を続けるよう国際社会に訴えられた。

 最後に教皇は、「神は愛」であり、人間の最大の召命も愛であることをイエスが示してくださったように、平和の構築と人間の尊厳の保護のために惜しみなく奉仕するよう、すべてのキリスト者に呼びかけられた。

 

vatican radio

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