世界病者の日の免償規定発布
(2007.2.5)

 

 教皇ベネディクト16世は、今月11日の「第15回世界病者の日」を対象とした免償規定を発布された。

 カトリック教会は、毎年2月11日のルルドの聖母の日に「世界病者の日」を記念する。

 この記念日は、病者がふさわしい援助を受けられるように、また、苦しむ人々が自ら苦しみの意味を受けとめていくための精神的助けを得られるように、カトリック医療機関をはじめ、社会一般に訴えていくことをその目的としている。

 今年の世界病者の日の国際大会は、今月9日から11日まで韓国で開催される。特に不治の病を患う人々や終末期の病者に対する関心を訴える今大会では、「末期患者の司牧的・精神的ケア」をテーマに会議などが行われるほか、病者の日当日11日にはソウルの司教座大聖堂でミサが捧げられる。この中で保健従事者評議会ハビエル・ロザーノ・バラガン枢機卿が特使として教皇メッセージを伝えるほか、病者の塗油が行なわれる。

 教皇は世界病者の日メッセージで、不治の病者、末期患者への人間的看護と精神的支援を訴えておられるほか、免償規定文の前書きにも、病者のための注意深い看護と愛、そして祈りを望まれる教皇の意向が記されている。

 このたび内赦院を通して発布された免償規定には、世界病者の日大会期間にある一定条件を満たした者に免償が与えられる旨が明記されている。免償とは、すでに赦された罪に伴う、有限の罰の免除で、これには有限の罰のすべてを免除する全免償と、一部を免除する部分免償とがある。

 今回の免償についての規定は以下のとおり。

 「通常の条件(ゆるしの秘跡、聖体拝領、教皇の意向のための祈り)のもとで、あらゆる罪から離れようとする心を持ち、来たる2月11日に、ソウル、または教会の権限によって定められたあらゆる場所において『第15回世界病者の日』のために神に祈ることを目的とした一つの儀式に敬虔に参加する信者に全免償が与えられる」。

 「病院、または個人の家で『善きサマリア人』のごとく隣人愛をもって、病者たち、中でも不治の病者、あるいは末期患者を看護し、彼らへの奉仕のために上記の儀式に参加できない信者で、当日、主キリストご自身に対するように愛を持って寛大に数時間病者の看護をした者は、すべての罪から離れようとする心を持ち、可能な時にただちに前述の条件を果たすことを条件に、同様に全免償が与えられる」。

 「病気、高齢、またそれに類似した他の理由のために上記の儀式に参加できない信者でも、すべての罪から離れようとする心を持ち、可能な時にただちに前述の条件を果たす決意の下に、教皇に一致して熱意を持って上記の儀式に精神的に参加し、熱心に祈り、自分の心と体の苦しみを『病者の救い』聖母マリアを通して神に捧げる者には、全免償が与えられる」。

 「最後に、すべての信者は、2月9日から11日までの間、痛悔の心を持って、慈しみ深い神に向かって、病者、特に不治の病者、あるいは末期患者を助けるという上述の目的において敬虔な祈りを捧げるたびに、部分免償が与えられる」。

 なお、この免償規定は今機会のみ有効とされる。

 

 

 

 

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