教皇ベネディクト16世は、10日、イタリアの教会系ボランティア組織ミゼリコルディアと献血団体フラトレスの会員からなる約7千人の巡礼者に挨拶をおくられた。
ミゼリコルディアは、ヴェローナの聖ペトロ殉教者(サン・ピエトロ・マルティレ・ダ・ヴェローナ)によって1244年フィレンツェに創設されたのを起源とし、イタリアでは今日も活動する最も古い市民ボランティア組織の一つである。救急車による病人・負傷者の移送、体の不自由な人やお年寄りへの支援、災害時の救助など、その活動の幅は広い。トスカーナ地方を中心に、イタリア全国におよそ700拠点がある。
一方、献血者団体フラトレスは、ミゼリコルディア組織から発達したもので、1971年にルッカに創立され、現在ではイタリア各地に広がっている。
教皇はボランティア会員らとの出会いで、「隣人に対する慈しみ(ミゼリコルディア)の業をもって神を称える」ことを目的に創立されて以来、約8世紀にわたり熱心に続けられてきたミゼリコルディアの活動を賞賛され、これからもその業を通して神の愛の福音をすべての人に伝えて欲しいと温かい励ましを与えられた。
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