「教皇庁年鑑2007年版」がこのほど完成、12日、教皇ベネディクト16世に提出された。
「教皇庁年鑑」は、世界のカトリック教会と教皇庁における一般情報や人事をまとめたもので、国務省統計局によって毎年編纂されている。
最新版の統計によれば、2006年中に教皇によって設立された教会管轄区は、教区12、首都大司教区9、使徒座管理区1、任命された新司教は180人。
またこの中では、2004年から2005年にかけてのカトリック人口の推移と内訳が明らかにされている。
2005年の世界のカトリック信者は、2004年の約10億9千8百万人から、11億1千5百万人に移行し、1.5%の増加を見せた。もっとも、これはこの間の地球全体の人口増加1.2%に平行したものであるため、全世界の人口に占めるカトリック信者の割合は実際には17.2%と、前年の数値に比べほぼ横ばいとなっている。
各大陸別の人口に占めるカトリック信者は、アフリカ、アジア、アメリカ大陸で増加が記録された。ヨーロッパではわずかに信者数の増加が見られたが、人口比割合は横ばい状態にある。
世界の司祭数は、2005年は406.411人で前年と比べ0.13%の増加で、特にアジアでは3,80%、アフリカでは3.55%の成長を見せている。
司祭を目指す世界中の神学生は、114.439人(2005年)で前年比1.23%の増加。神学生の増加はヨーロッパ以外のすべての大陸で見られた。神学生の出身地を大陸別に見ると、32%がアメリカ、26%アジア、21%アフリカ、20%ヨーロッパ、1%オセアニアとなっている。
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