初代教会で福音に奉仕した
女性たちをテーマに
教皇一般謁見
(2007.2.14)

 

 教皇ベネディクト16世は、バチカンで14日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

 この日の謁見で教皇はまず、聖ペトロ大聖堂に集ったイタリア・マルケ州の巡礼者たちとお会いになった。司祭、修道者、信者たちからなるこの巡礼団は、現在バチカン定期訪問中の同州の司教らに合わせローマを訪れた。教皇は挨拶の中で、今年9月に同州の聖母巡礼地ロレートで行なわれる若者たちの集いにご自分も参加されることを明らかにされ、聖母への祈りを参加者と共に唱えられた。

 続いてパウロ6世ホールで行なわれたカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇はこのところ続けてこられた初代教会の形成に活躍した人々の考察を締めくくるものとして、福音に奉仕した女性たちをテーマに取り上げられた。

 初代教会における女性の役割を考える上で、教皇はイエスの地上での公生活時代と、キリスト教萌芽期の出来事に分けて話された。

 イエスの宣教において重要な役割を果たした女性の筆頭として、教皇は聖母マリアを挙げられ、信仰と母としての働きを通し人類の贖いに唯一特別な方法で協力したその姿を示された。聖母は御子の弟子となり、カナの婚礼でイエスへの完全な信頼を示し、十字架の下ですべての弟子たちの母となる使命を受けた。

 このほか、教皇はマグダラのマリア、ヨハナ、スサンナなどイエスの一行に従っていた女性たち(ルカ8,2-3)の存在に触れられた。

 女性たちは使徒たちとは異なり、受難の時にもイエスを見捨てることがなかったことを教皇は指摘され、中でもマグダラのマリアはイエスの受難の場に立ち会っただけでなく、復活の主を最初に告げた者でもあったことに注目された。

 一方、初代教会においても女性の活発な働きを示すものとして、教皇はカイサリアの福音宣教者フィリポの預言をする4人の未婚の娘(使徒言行録 21,9)の存在や、聖パウロが女性が預言することを普通のこととして記している箇所(1コリント 11,5)などを示されたほか、パウロの協力者として書簡に登場するプリスキラ(ローマ 16,3)、フィレモンと並んで手紙を差し向けられている姉妹アフィア(フィレモン2)ケンクレアイの教会の奉仕者として紹介されているフェベ(ローマ16,1-2)らの名を挙げられた。

 こうした多くの女性たちの寛大な奉仕がなかったとしたら、キリスト教の歴史は異なる形をとっていたであろうと教皇は述べ、女性の素質・カリスマ、聖性が教会の歴史に与えた実りを称えながら、男性にも女性にも教会全体の善のために働く恵みを与えてくださる神に感謝の祈りを捧げられた。

 → 教皇一般謁見・カテケーシス(要約)

 

 

 

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