教皇ベネディクト16世は、25日正午、日曜正午のアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
四旬節入りして最初の日曜日、教皇は今年の四旬節メッセージのテーマ、「彼らは、自分たちの突き刺した者を見る」(ヨハネ 19,37)を掲げながら、私たちのために十字架上で亡くなられたキリストをまっすぐに見つめると同時に、その慈しみ深い眼差しに私たち自身も見つめていただくようにと招かれた。
回勅「神は愛」を引用された教皇は、十字架上のイエスを見上げることによってのみ、神は愛であるという根本的な真理を知り観想し、キリスト者としてどのように生き愛するかを見出すことができると述べられた。
また、教皇は、信仰の目を持って十字架を観想する時、人間の罪とその深さを知ると共に、計り知れない神の赦しと憐れみの力を理解することができると説かれ、私たちの罪によって私たち自身が突き刺したキリストが限りなく世界に注ぎ続ける慈しみの愛から、平和と幸福を築くための霊的エネルギーを汲み取るようにと呼びかけられた。
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