教皇ベネディクト16世は、29日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で若者たちにゆるしの秘跡を授けられた。
この日の夕方、大聖堂に集ったローマ教区とラツィオ州の各教区の若者たちは、来る聖週間と復活祭をよりよく迎えるための準備として共同回心式に参加、式の終わりにそれぞれが個別のゆるしの秘跡を受けた。
教皇によってとり行なわれたこの式は、主に4つの場面に分けられた。
式の最初、教皇を最後列に若者たちの代表と聴罪司祭らが沈黙のうちに祭壇に向かって歩み、一同は十字架の前で留まりしばし頭をたれて祈った。
み言葉の典礼に続き、男女14人が2人ずつ前に進み出て、それぞれ高慢、妬み、怒りなど7つの罪源に対する痛悔の言葉を述べ、若者すべてを代表して主にゆるしと助けを願い、十字架の前のランプに7つの希望の火を灯した。
こうして精神的な準備を整えた参加者らは、主の祈りを唱え、個別のゆるしの式に移った。教皇はこの日集合したローマ四大聖堂の聴罪司祭やローマ教区の主任司祭たちと同様に、告解場に入られ6人の若者にゆるしの秘跡を授けられた。
参加者多数のため大聖堂に入りきれなかった人々はパウロ6世ホールに集い、ビデオ中継を通して式を共にした。教皇は式の終わりに同会場の参加者にも挨拶をおくられた。
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