カトリック教会の典礼暦は、1日「受難の主日」を迎え、復活祭前の一週間で、キリストの受難を記念する「聖週間」に入った。
教皇ベネディクト16世は、この日の午前、バチカンの聖ペトロ広場でミサを捧げられると共に、第22回世界青年の日(教区レベル)にあたって、若者たちの信仰を強め励ます言葉をおくられた。
イエスのエルサレム入城を記念するこの日は、イエスがろばの子に乗ってエルサレムに入られた際、民衆が歓呼のうちにイエスの足元に服や木の枝を敷いて迎えたことにちなみ、枝の主日とも呼ばれる。
ミサの前に教皇は人々が手にするオリーブやしゅろの枝を祝別。その後、ローマ教区と世界5大陸代表の若者たちを先頭に、修道者、司祭、高位聖職者、最後に教皇が、それぞれ枝を掲げ、広場のオベリスクから大聖堂前の祭壇に向かって宗教行列をした。続いて、ミサ中のみ言葉の典礼では、人々はキリストの受難(ルカ22,14−23,56)に耳を傾けた。
教皇は説教で、安易な生活を捨て、苦しむ人々のために完全に身を捧げるよう招き、暴力や偽りを拒む勇気を与え、善と和解と平和に人々を導くイエスの驚くべき教えと行いを目の当たりにした私たちもまた、神のみ顔を真剣に追い求め、私たちのために苦しまれた神について深く思いをめぐらせなければならないと、若者たちに呼びかけられた。
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