教皇庁正義と平和評議会(議長:レナート・ラファエレ・マルティーノ枢機卿)は、バチカンで26日、「気候変動と発展」をテーマとした2日間のセミナーを開催した。
このセミナーでは、気候変動に関する国連の報告書をはじめ、近年世界で議論が活発化する地球の温暖化について、その原因や状況を正しく理解し、気候変動と世界の発展の関係を見つめ、それが経済、社会、資源にいかなる影響を与えるか、また各国、世界のレベルでそれについてどのような責任をとるべきかを、教会の社会教説の立場から考える。
セミナーには20カ国から80人の専門家や研究者、政府の環境問題担当者らが出席した。
教皇ベネディクト16世はセミナーの開催に際し関係者にメッセージをおくられ、特に社会の弱い人々に与える影響を考えつつこの問題を様々な観点から深めることの重要さを説かれると共に、この集いが被造物を尊重した生活、生産、消費のスタイルの追求に貢献することができるようにと祈られた。
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