教皇ベネディクト16世は、4日午前、フィリピンのグロリア・マカパガル・アロヨ大統領の訪問を受けられた。
教皇と同大統領の会談では、バチカンとフィリピンのこれまでの友好関係および相互協力が強調された。
また、この席では南東アジアの政治・社会状況についても意見の交換が行なわれ、特に、人権と民主主義制度の尊重と推進がテーマとなった。
同日、教皇はフィリピン大統領に続き、メキシコのフェリペ・カルデロン・イノホサ大統領を迎えられた。
カルデロン大統領と教皇の対談は、間もなくドイツで開催の主要国首脳会議を含め、最近の国際情勢がテーマとなった。同大統領は特別招待者としてこのサミットに参加を予定している。
さらに、メキシコ国内の状況として移民や先住民族の問題、暴力や麻薬との闘い、環境保護などが話題となったほか、昨年、外交関係再開15周年を迎え発展するメキシコとバチカンの関係にも言及された。
カルデロン大統領はメキシコ訪問に教皇を改めて招待した。
なお、フィリピンとメキシコの両大統領は教皇との会見後、教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿と、外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とそれぞれ会談した。
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