イラク北部モスルで、3日、カトリック教会の司祭、助祭らが殺害された。
殺害されたのはラゲド・ガンニ神父と3人の助祭。モスルのサント・スピリト教会でミサを終えた4人が、車で帰宅しようとした時、突然武装グループに止められ、銃で撃たれた。倒れた4人の周りには爆破装置が置かれ、爆発を恐れて誰も遺体に近づくことはできなかったという。数時間後、爆発物は撤去され、4人の亡骸は教会に移された。
司祭と助祭たちの殺害をエマヌエル3世デリー総大司教はじめカルデア典礼司教らは、「神と人類に対する恐ろしい行為」と非難、イラクの平和と安定を常に神に祈っていた4人の死を悼んだ。
司祭ら殺害の知らせを受けた教皇ベネディクト16世は深い悲しみを表され、モスルの司教に宛てた電報で「無意味な殺害」を非難すると共に、人々が憎しみと暴力の道を拒否し、和解と正義と平和のために働くことができるよう、同地のキリスト者と心を合わせて祈られた。
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