教皇ベネディクト16世は、8日、カリタス・インターナショナル総会の参加者に挨拶をおくられた。
カリタスはカトリック教会系の支援組織で、世界162カ国のカリタスが200カ国以上の地域で活動している。
カリタス・インターナショナルは、3日より「愛の証人、平和の構築者」をテーマにバチカンで第18回総会を開催した。この会議では、特に世界の闘争地帯におけるカリタスの活動についてこれまでの経験を分析的に振り返りつつ、これらの地に平和と人間性を推進するために今後どのような貢献をすべきかが話し合われた。
開催中、2004年度ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ氏の講演や、エイズ、移民、人身売買、気候変動などに対する取り組みをテーマにしたブリーフィングなども行なわれた。また、会議参加者らはドイツ・ハイリゲンダムで開催の主要国首脳会議に対し、ミレニアム開発目標実現のための具体的支援をアピールした。
教皇は、すべての慈愛の行為は神の愛に導かれる個人の信仰体験に基づいたものであるべきで、カリタスで奉仕する人々は世界に対しこの神の愛を証しする者でなければならないと話され、すべての関係者に励ましをおくられた。
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