イタリア出身でかつて教皇庁列聖省長官などを務めたアンジェロ・フェリーチェ枢機卿が、17日、87歳で逝去した。
フェリーチェ枢機卿は、1919年、ラツィオ州セーニに生まれた。1942年、司祭叙階。1945年より教皇庁国務省に。1967年、大司教となり、同年駐オランダ教皇公使。1976年、駐ポルトガル教皇大使。1979年、駐フランス教皇大使。1988年、枢機卿に任命されると共に、教皇庁列聖省長官に。1995年、教皇庁エクレジア・デイ委員会議長となり2000年まで同職を務めた。
教皇ベネディクト16世は、枢機卿団主席ソダノ枢機卿およびフェリーチェ枢機卿の出身であるセーニ教区司教に宛てた弔電で、故枢機卿の生涯を通じた教会への熱心な奉仕を思い起こされた。
フェリーチェ枢機卿の葬儀は、19日夕、バチカンの聖ペトロ大聖堂で教皇によってとり行われた。
フェリーチェ枢機卿の逝去によって、現在の全枢機卿数は183人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は105人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は78人となった。
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