教皇ベネディクト16世は、23日、英国のトニー・ブレア首相の訪問を受けられた。
教皇とブレア首相の個人会談は大変和やかな雰囲気のもとに行われ、この中では同首相の10年間の任期中の主な出来事が振り返られた。
続いて、中東における闘争や、ブリュッセル首脳会議後の欧州連合の将来などを中心に、国際情勢に関する率直な意見交換がされた。
さらに英国の国会で最近通過したいくつかの法律について意見が交わされた後、首相職の任期を終えるブレア氏に教皇はねぎらいと励ましをおくられた。
教皇との会談の後半には、ウエストミンスター大司教のコーマック・マーフィー・オコナー枢機卿も加わった。
教皇は会談後、首相の夫人をはじめ、随行の人々とも挨拶を交換された。ブレア首相はこの席で、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿の写真を教皇に贈った。
ブレア首相は、この後、バチカンの国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿と、外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とも会談した。
バチカンを後にした同首相は、ローマ市内のカトリック英国神学院を訪問した。
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