教皇ベネディクト16世は、バチカンで27日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。
教皇の登位以来100回目を迎えたこの日の謁見は、厳しい暑さを避けて、聖ペトロ大聖堂とパウロ6世ホールの2つの屋内会場に分かれて行なわれた。
最初に大聖堂に集った巡礼者らとお会いになった教皇は、翌々日に記念される使徒聖ペトロと聖パウロを模範に、生活の中でキリストに忠実に従い、その教えを勇気をもって証しすることができるよう、励ましをおくられた。
続いて、教皇はパウロ6世ホールで行なわれた教会の教えの解説で、初代教会の教父の考察として、エルサレムの聖チリロ司教教会博士を取り上げられた。
教皇はパウロ6世ホールの巡礼者らへの挨拶で、特にローマ大学サピエンツァ校主催の成人幹細胞をテーマとした国際会議の参加者らに対し、命の最初の瞬間から不可侵である人間の尊厳を傷つけないことを前提に科学研究は推進されるべきという、教会の立場を改めて明らかにされた。
最後に、教皇はこれから多くの人々が夏休みに入るにあたり、若者たちにこの期間が社会的・宗教的経験の機会となるように、また、病者に親しい人々の支えが欠けることのないようにと願われた。
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