教皇ベネディクト16世は、2008年7月15日から20日にかけて行なわれるカトリック教会の世界青年の日(ワールドユースデー、略WYD)シドニー大会に向け、メッセージを発表された。
8章からなる内容豊かなメッセージは、「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける」(使徒言行録1,8)というWYDシドニー大会のテーマを様々な角度から浮かび上がらせ、「聖霊とミッション」との間にある関係を強調すると共に、開催まで1年にせまった同大会への最終準備と、数多い参加を若者たちに熱心に呼びかけている。
教皇は、「聖霊」に光を当てたシドニー大会までの準備の3年間において、2006年には「真理の霊」、2007年には「愛の霊」としての聖霊を発見することを目標にしてきたが、2008年の大会の当年には、福音を生き、告げる勇気を与えてくれる「力と証しの霊」としての聖霊を深く理解してもらいたいと希望されている。
そして、教皇は聖書の中に啓示される聖霊の約束に耳を傾け、特に洗礼や堅信、聖体の秘跡を通してキリスト者の生活の心、息吹となり、教会の中で常に働き続けているその力をはっきりと知ることで、若者たちがイエスをいっそう深く喜びをもって理解し、福音をより効果的な形で第三千年期に伝えていくことができるようにと願われている。
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