「戦争と暴力を退け、平和を求めよう」
教皇、日曜正午の集いで
(2007.7.23)

 

 教皇ベネディクト16世は、22日、北イタリアのロレンツァーゴ・ディ・カドーレで、日曜正午のアンジェラスの祈りを地元の信者らと共に唱えられた。

 教皇が今夏滞在される同地で日曜正午の集いを持たれるのはこれで2度目。先週は教皇の山荘に近いカステッロ・ディ・ミラベッロの庭が会場とされたが、今回はロレンツァーゴの町の中心で、より広いカルヴィ広場で行なわれたこともあり、カドーレ地方の住民を中心に、イタリア各地やドイツ語圏から訪れた観光客ら、6千人以上が集い、山間の小さな町を活気付けた。

 この日のドロミーティ周辺は素晴らしい好天に恵まれ、美しい山々のパノラマを背後に臨む町の広場は、黄色と白のバチカンの国旗や花々で飾られ、祝祭的な雰囲気にあふれた。

 教皇は広場の前に設けられた舞台に、山の陽射しで少し日焼けしたお元気な姿を見せられ、参加者らに挨拶をおくられた。

 祈りの前の説教で、自分が休暇を過ごしているこの時、世界の各地で起きている流血の闘争や暴力のニュースにいっそう心を痛めざるを得ないと話された教皇は、これらの出来事は人間の自由の悲劇について再考させられるものであると述べられた。

 私たちを取り囲む自然の美、この地を、神は「庭」のように「守り育てる」ように私たちに願われたように、人間が神と兄弟たちと平和のうちに生きるならば、この地上は実に天国に似たものとなるだろうが、残念ながら、悪の誘惑に負け互いに争い合う人間によって世界は分裂し、死がそこに入り込もうとしており、この素晴らしい世界という「庭」には「地獄」をもが口を開けるようになったと教皇は話された。

 そして、今から90年前の1917年8月1日にベネディクト15世が第一次世界大戦の終結を説く文書を通して、勇気をもって戦争を「無為な悲劇」と断言したことをはじめ、パウロ6世やヨハネ・パウロ2世が国連で「戦争を二度と繰り返すな」と呼びかけてきたことを思い起こされた教皇は、法の道に従い、武装を拒否し、新しい状況に古い方法で対処しようとする誘惑を退けなければならないと、戦争と暴力に反対し平和を求めるアピールを再び力強く繰り返された。

 祈りの後、教皇はイタリア語やドイツ語で人々の歓迎に感謝を述べられた。

 

vatican radio

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