パリ大司教区の名誉大司教、ジャン・マリ・ルスティジェ枢機卿(80)が、5日、長い闘病生活の後、療養先のパリで逝去した。
ルスティジェ枢機卿は、1926年フランス・パリに、ポーランド系ユダヤ人の両親のもとに生まれた。ナチスによる占領中、母をアウシュビッツ強制収容所で失った。ジャン・マリ少年はオルレアンのある家族に預けられ、ここでカトリック信仰と深く出会った。14歳で洗礼を受け、パリで学業を修めた後、1954年に司祭に叙階された。1979年、懐かしいオルレアンの司教となる。1981年、パリ大司教、1983年、枢機卿に任命された。2005年2月に現職を引退、その後、闘病中であることを自ら公表し治療を続けていた。
ルスティジェ枢機卿の逝去によって、現在の全枢機卿数は182人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は105人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は77人となった。
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