教皇ベネディクト16世は、15日正午、カステルガンドルフォの離宮でアンジェラスの祈りを信者と共に唱えられた。
集いの説教で、教皇はこの日祝った聖母の被昇天をテーマに取り上げられた。
神なる御子と固く一致し、常に連帯したおとめマリアは、罪と死に対するキリストの闘いに、御子の勝利に至るまで密接に参与したことを教皇は示されながら、マリアの肉体と霊魂が天に上げられたことは、闘いと同様その勝利においても、御子との完全な一致を最終的に確認するものであると話された。
また教皇は、聖母被昇天は古くから祝われてきたが、それを教義として宣言したのは、1950年、教皇ピオ12世であったことなどを紹介された。
「天に上げられたマリアは私たちから離れたわけではありません。マリアはいっそう私たちの近くに留まり、その光を私たちの生活や人類の歴史に投げかけているのです」、と教皇は説かれ、天から皆を見守る聖母に信頼するよう信徒らに呼びかけられた。
そして、「日々の試練や挑戦に、私たちは皆、聖母の助けと慰めを必要とし、様々な状況の中でマリアを母として姉妹として感じたいのです」とも話された教皇は、いつか私たちも聖母と同じ道を永遠に共にするために、また、地上の巡礼において天国の喜びと平安を先取りするために、聖母に倣ってキリストに従い、兄弟たちに寛大に奉仕するよう招かれた。
後半、教皇は世界各国の巡礼者に挨拶をおくられたが、中でも、ここ数日オーストリアの聖母巡礼地マリアツェルに集ったヨーロッパの若者たちにビデオ中継を通して励ましの言葉をかけられた。
![]() |
|||
|