教皇ベネディクト16世は、13日、ローマ市内の教皇庁立教会音楽研究所を訪問された。
教皇庁立教会音楽研究所では、典礼音楽を実践・論理・歴史など幅広い観点から教え、教会音楽の伝統遺産の普及に努めている。
同研究所は1910年、時の教皇、聖ピオ10世によって創立された。バチカン付近のサンタポリナーレ館にあった研究所は、1983年、教皇ヨハネ・パウロ2世によってトッレ・ロッサ地区のサン・ジロラモ・イン・ウルベ修道院の建物に移転された。
青空に恵まれたこの日、教皇は緑に囲まれた同研究所に赴かれた。教皇の同所への訪問は1985年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来22年ぶり。
教皇は最近修復された図書館やホール、オルガンなどをご覧になり祝別を行なわれた。
かつてヨハネ・パウロ2世が典礼における歌と旋律の特徴として「神聖さ」「真の芸術性」「普遍性」の3つを挙げられたことを思い起こされた教皇は、歴史の偉大な遺産を継承し現代の教会音楽の発展と共に価値ある世界を開いていくことができるようにと研究所関係者らに願われた。
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