教皇ベネディクト16世は、25日、ボスニア・ヘルツェゴビナのジェリコ・コムシッチ大統領評議会議長とお会いになった。
同議長のこのたびのバチカン訪問は、教皇庁とボスニア・ヘルツェゴビナ間の基本合意の批准書交換を目的としたもの。
まず、最初に行なわれた教皇とコムシッチ議長の会談では、基本合意の中でも特に教育・社会福祉・カトリック信徒の司牧などを目的とした教会の活動が話題となった。
また、国内の異なる民族・宗教の平和的共存へのカトリック教会の貢献も言及された。
この席で同議長は教皇をボスニア・ヘルツェゴビナに招いた。
この後、教皇庁側として国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿、外務局長ドミクク・マンベルティ大司教ら、一方ボスニア・ヘルツェゴビナ側は同議長およびスヴェン・アルカライ外相ら立会いのもと、両者が2006年に結んだ基本合意の批准書および附属議定書への署名が行なわれた。
この基本合意には、同国内のカトリック教会の法的性格が規定されているほか、教育や司牧、福祉、メディアなどを通した社会における活動が認められている。
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