イタリア・ナポリを司牧訪問された教皇ベネディクト16世は、21日午後、同地で開催された平和のための祈祷集会に参加する諸宗教の代表者らとお会いになった。
平和のための祈祷集会は、1986年、教皇ヨハネ・パウロ2世の呼びかけによって行なわれたアッシジでの諸宗教リーダーの集いを、1987年よりカトリック教会系組織聖エジディオ共同体がアッシジの精神をそのままに引き継いだもの。今回の集いは21日から23日まで、初めてナポリを会場に行われる。
同日朝、ナポリの中心広場でミサを捧げられた教皇は、正午頃、市内北部カポディモンテの大神学校に向かわれ、世界各国から訪れた諸宗教の代表者らに挨拶をおくられた。
この中で教皇は、人民間の平和と和解のために共に働き、宗教が憎しみの手段となることが決してないようにしなくてはならないと強調。カトリック教会は異なる文化・伝統・宗教間の相互理解のために対話の道をこれからも歩み続けるであろうと述べられた。
夕方から教皇は司教座大聖堂内の聖ジェンナーロ(聖ヤヌアリウス)礼拝堂で祈りの時を持たれ、ナポリの保護者である同聖人の聖遺物を崇敬された。
こうして1日に渡るナポリ訪問を終了された教皇は、同日夜バチカンにお戻りになった。
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