教皇ベネディクト16世は、諸聖人の大祝日を迎えた1日、バチカンで正午の祈りの集いを持たれた。
カトリック教会の暦は11月1日を諸聖人の日とし、天国にあるすべての聖人を祝う。
集いの説教で教皇は、すべての人間の課題としての聖性をテーマに話された。
キリスト者は洗礼によってイエスとその復活の神秘に結ばれるために本来、聖なる者であるが、イエスと親しく一致することで自分自身が聖なる者となれるようさらに努力する必要があると教皇は指摘。
そして、聖性とは少数の選ばれた人たちのものではなく、すべてのキリスト者、すべての人間の課題であり、すべての人間は神の子として神に似た者として生き、聖なる者となるよう招かれていると強調された。
さらに、諸聖人の日の翌日に死者の日が記念されるにあたり、この世を去り永遠の生命に入った人々のために特別に祈るよう呼びかけられた教皇は、聖人たちの集いの中心に輝く聖母マリアに、すべての人がそれぞれの生活を通して聖性の道を歩むことができるよう、また、いつの日か亡くなった親しい人々と聖人たちの栄光の交わりの中で再会できるようにと祈られた。
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