教皇庁教理省は、14日、「福音宣教のいくつかの観点をめぐる教義的覚え書」と題される文書をバチカン広報局を通して発表した。
教皇ベネディクト16世の認可を得たこの文書は13章からなるもので、宗教的な相対主義・無関心主義に陥ることなく、すべての人々に福音を告げる必要を、人間学、教会学、エキュメニズムの3つの考察を通して示している。
教理省局長アンジェロ・アマート大司教は、この文書の目的は福音宣教を再発見し、その緊急性と必要性を改めて動機づけることにあると述べた。
同大司教は、今日の福音宣教がしばしば自ら限界を設け、キリストへの回心と洗礼に招くことなく、正義・平和・連帯などの使徒的活動のみに留まったり、宗教的な多元主義や相対主義論理の影響から宣教精神を減退させつつあることを指摘。
教理省のこの覚え書は、人間学的・教会学的・エキュメニカルな考察から、このような問題に取り組むものであると大司教は話している。
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