コンクラーベの2日目、19日午前の投票の結果を示す煙が、同日正午前システィーナ礼拝堂の煙突から上がったが、今回も新教皇の未選出を表す黒い煙だった。
これは午前中の2回の投票のいずれにおいても新教皇決定には至らなかったことを意味する。新教皇選出には有権者数の3分の2の得票が必要。
この日のローマは朝から肌寒く、くもり空が広がった。それでも、バチカンの聖ペトロ広場には「フマータ」(煙による合図)を一目見ようと正午前から人々が次々繰り出し、前日以上の人出となった。
正午10分前、システィーナ礼拝堂の煙突の先から煙が軽く流れ始めると、人々の期待は一気に高まった。
前夕同様に、煙は白から始まり、次第に黒さを増していった。しかし、煙は風に吹かれて濃くなったり薄くなったりし、色も黒なのか白なのか判別しがたい瞬間があったことから、人々の間には、歓声とため息が交互する場面も見られた。
しかし、今年から新教皇決定の際は、白煙と共に祝いの鐘が鳴らされることになっているため、黒の煙に加えて鐘の音の欠如から、教皇の未選出は明らかとなった。
この日、投票は引き続き午後にも2回行われる。
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