教皇ベネディクト16世は、20日夕、バチカン市国外にある旧宅に数時間戻られた。
教皇の枢機卿時代の住居は、ごくわずかな距離とはいえ、聖ペトロ広場の外に位置しているため、この帰宅は教皇のバチカン市国外への初の「外出」となった。
旧宅のある建物前には市民や観光客が群れをなし、新教皇の外出を見守った。
教皇は建物内に入られ、数時間を過ごされた。教皇と同じ建物に住むカステリヨン・ホヨス枢機卿は、「教皇はごく普通に近所の人たちにお別れの挨拶をされていた。部屋に入った教皇は、いつものように書類に目を通されていたようだ。そして、大変温かく近隣の人たちを招き入れられた。」とその様子を語った。
その後、建物を出られた教皇は、外で待ち構えていた人々に取り囲まれ、皆に手を振り小さな子どもたちに接吻されるなど、ひとときの交流を楽しまれた後、車でバチカン宮殿に戻られた。
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