1)「時が満ちると、神は御子をお遣わしになり、女から生まれさせた」(ガラテヤ4,4)。
主の御降誕から8日目の今日、典礼は聖母マリアを神の御母として祝います。使徒聖パウロは、彼女を神の御子をこの世にもたらした「女」として示します。ナザレの乙女マリアは、永遠にわたってこの世と天を支配される王をお生みにになったお方「テオトコス」、神の御母です。
神のその憐れみ深き愛に信頼する者たちに神が絶え間なくもたらしてくれる救いを受け入れることを、この新しい年の始めにあたって、聖母マリアの学び舎で信仰と祈りの中に素直に習うようにしましょう。
2)この祈りと神の御言葉に耳を素直に傾ける雰囲気の中で、新年が万人にとって平和と繁栄の年となるよう、神に感謝を捧げ祈りましょう。
3)「常なる現実課題:平和の教育」。これが今日記念する「世界平和の日」のメッセ−ジのテーマです。私は教皇になったその日から絶えず平和の文化を築き上げることの重要性を強調してきました。なぜなら、平和の実現は可能だからです。そして私が何回も繰り返し唱えてきたことですが、平和の建設はすべての人々にとって重大な義務です。
多くの国々を苦しめている不正義と暴力の現実や、世界の人々から往々にして忘れ去られている武力紛争などを前にして、平和のための道を皆で共に作り上げるということは、ますます緊急な課題となっています。だからこそ、平和実現のための教育は必要不可欠なこととなるのです。
キリスト者にとって平和を宣言するということは、「私たちの平和そのものであるキリストとその平和の福音」を宣言することです。そして、それは同時に平和のために働く人々に約束されている至福へとすべての人々を招くことなのです。
![]() |
|||
|