親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日、四旬節第2主日の福音は、キリストのご変容の出来事について語っています。高い山の上で祈りの中にキリストは変容され、御父なる神との親しい語らいに入られます。そのキリストから太陽に輝く光が発出します。それはキリストの復活の光栄の前触れでした。
毎年、復活祭準備の期間、四旬節には、試練の時の光と力の泉である、祈りの神秘におけるキリストに倣うよう勧められています。事実、祈りとは、神のみ旨に対する謙遜な従順の中に、霊をもって神の中に深く沈みこむことを意味します。神に対するこの信頼に満ちた委託から、復活の証人として人を変容する内的な光が溢れ出るのです。
けれども、これはキリストの御言葉に耳を傾け、その受難と十字架に至るまで素直にキリストに従うことなしには実現しません。ですから、キリストにいつもしっかりと目を向けていなければなりません。なぜなら、神の子、キリストにおいてのみ救いがあるからです。
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