親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日の日曜日のミサで朗読される福音書(ルカ13,1‐9)には、イエスの時代に起きた悲劇的な出来事、反乱後の残酷な結果と、シロアムの塔の崩壊に巻きこまれて死んだ人々とのことが語られています。
福音書で語られているこれらの出来事は、今日の私たちが生きているこの時代に起こる様々な流血事件を思い起こさせるものでもあります。
先週の日曜日にも、世界のあちこちで起こる戦争やテロリズムについて皆さんに注意を促しました。前の木曜日、マドリッドで200人の犠牲者と1000人を超える負傷者を出すテロが起こりました。多くの人々がこの恐ろしい犯罪に打ちのめされました。このような非人間的な残虐行為の前で、人間がいかにしてこのような犯罪に走り得るのか、自問させられます。
このような不正な行為を厳しく断罪します。そして、この事件に巻き込まれ亡くなった方々、傷ついた人々のご家族たちに心を合わせ、祈りを捧げます。世界中の多くの人々が、大きな試練の中にあるスペイン国民に心からの連帯を示しています。
創造主であり父である神を信じるすべての人々は、より兄弟的で連帯に満ちた世界の未来を築き上げるべく、この崇高な目的の実現のために出会う多くの困難や障害にもかかわらず、皆が心を一つにして努力しなければなりません。
憐れみの御母、聖マリアの御手に、マドリッドのテロ犠牲者たちを託しましょう。そして、聖母マリアにスペイン、ヨーロッパ、そして全世界をお守り下さるように祈りましょう。
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