レジナチェリ・説教
(2004.4.18)

 

 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 聖金曜日、十字架の上からイエスはご自分の遺言として「赦し」を残していかれました。
「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは自分らが何をしているのか、わからないのです」。

 傷つけられ辱められてもなおかつイエスは殺害者たちのために祈りました。イエスの開かれた腕、貫かれた心臓はこうしてすべての人に赦しと和解を与える神の父としての愛の秘跡となりました。

 復活の日、主は弟子たちに現れ「平和があなたがたにあるように」と挨拶され、受難の印の残る手とわき腹を見せました。それから8日後、本日のミサ中の福音朗読で読まれたように、高間に戻られ使徒たちに出会い、再び「平和があなたがたにあるように」と言われました。

 平和は十字架にかけられたキリストの罪と死に対する勝利の実であり、最高の贈り物です。キリストは十字架の祭壇上で自らを汚れない贖いのいけにえとして捧げることによって、人類の上に神のいつくしみを豊かに注ぎました。

 イエスは私たちの平和です。なぜなら神のいつくしみの完璧な表現だからです。そして、主は絶えず悪の誘惑にさらされている深淵のような人間の心の中に、神のいつくしみの愛を注ぎこまれます。

 「白衣の主日」とも呼ばれる今日は「神のいつくしみの主日」でもあります。主は私たちにも、すべての人々に罪の赦しに基礎を置く平和をもたらすよう招いておられます。これはキリストがゆるしの秘蹟によって私たちに与えてくれるこの上なく特別な贈り物です。ますます増大していく不安感と凄惨な暴力の氾濫するこの時代の人類にとって、神のあわれみの力を体験するのはどれほど必要なことでしょう。

 カルワリオの丘の上で愛の遺言を受け取った、私たちの平和そのものであるキリストの御母マリアが、我々がキリストの限りないいつくしみの使徒、証人となれるよう助けて下さいますように。

 

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