親愛なる兄弟姉妹の皆さん
前の金曜日、教会はイエスのみ心の大祝日を祝いました。この大祝日は、復活節後に祝われた、それぞれキリスト教の神秘を見事に表す三位一体の大祝日や聖体の大祝日など大きな祝日の一つです。キリストのみ心は「生命と聖性の泉」「私たちの平和と和解」です。
そのみ心、すなわち、イエスの神人としての人格そのものの中に奥深く入り込むことなしに、誰もイエス・キリストを完全に知ることはできません。
イエスのみ心において表されるあわれみの愛の神秘は、今日記念する「世界難民デー」の意味を理解するのに役立ちます。今年のテーマは「家庭と安全で尊厳ある生活」ということです。すべての人が生きるために安全な場を必要としています。難民は皆この生きるための安全な場を望んでいます。けれども、世界の多くの国々では、この最低限の安全も保障されないまま、多くの人々が未だに難民キャンプや、人間としての最も基本的な権利さえも欠ける条件の下での生活を余儀なくされています。
この私たちの兄弟たちを忘れないようにしましょう。教会の中でもこれらの人々のために働く多くの人々を高く評価する共に感謝します。同時に、難民問題という悲惨な現象の原因が一日も早く取り除かれるために、国際共同体にこれからも新たな動きと働きを期待します。
イエスのみ心に続いて、昨日お祝いした聖母マリアの汚れなきみ心に信頼をこめ、人類がキリストの愛のメッセージを受け入れ、兄弟愛と平和において進歩し、さらに、この地球がすべての国々のための「共通の家」となるよう祈りましょう。
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