アンジェラス・説教
(2004.8.29)

 

 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 今日8月29日はキリスト教の伝統に従って、洗礼者聖ヨハネの殉教が記念されます。

 洗礼者聖ヨハネは、キリスト御自身の言葉によれば、「女から生まれた人々の中で最も偉大な人間」でした。聖ヨハネはヘロデ王にその兄弟の妻を自分の妻としているのはよくないと非難したが故に、真理と正義のために生命を捧げ血の証しをたてました。

 私の回勅「真理の輝き」の中で洗礼者聖ヨハネの犠牲をお思い起こしながら、「殉教は教会の聖性の明らかな印」であることを強調しました。事実、殉教は倫理的な真理の最高の証明です。

 血を流すまでの状況に招かれている人々は比較的多くはないとしても、すべてのキリスト者は日々の生活において苦しみや大きな犠牲を捧げる覚悟がなければなりません。真剣にキリストの福音の精神に生きようとする時、日常生活の中で出会う困難や妥協に屈しないために、時には英雄的な努力が必要です。

 洗礼者聖ヨハネの英雄的な生き方は、長い世紀にわたって彼の模範に従った多くの殉教者たちのことを思い起こさせてくれます。特に前世紀にヨーロッパの様々な国々で宗教的憎悪の犠牲となった多くのキリスト者のことが頭に浮かんできます。また、今日でも世界のある国々では、キリストや教会への忠誠のために苦しい試練に遭っている人々が沢山います。

 これらの兄弟姉妹たちが教会共同体からの強い連帯の絆を実感できますように。彼らを殉教者の女王である聖母マリアに託し、皆で心を合わせて祈りましょう。

 

 

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