親愛なる兄弟姉妹の皆さん
10月29日金曜日、ローマのカンピドリオの丘で、欧州連合憲法の調印式が行われました。これは「新ヨーロッパ」建設のために大変意義深い重要な出来事でした。その完全な実現までに、まだ長く苦しい道を歩み続ける必要があるでしょう。
バチカンは、共通の価値観と歴史に根ざすヨーロッパ共同体の一致への動きに、いつも好意的な立場をとってきました。ヨーロッパにおけるキリスト教的根源を忘れてはなりません。これからのヨーロッパの発展においても、その霊的な財産は必ずや重要かつ根本的な働きを示すことでしょう。
これから先のヨーロッパの歴史においても、キリスト者たちがあらゆる分野に平和と協力体制の保障である、キリストの福音のパン種をもたらしつづけることを、私は心から希望しています。こうしてすべての市民の間で、共通善を促進する奉仕者としての役目を担うことができるでしょう。
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