親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日、イタリアの教会では「感謝の日」がとり行なわれます。この一年間の収穫を神に感謝する日です。特に、イタリアのジェノバでは「ヨーロッパ文化首都」というテーマのもとに記念行事が行われています。私も祈りをもってジェノバの教会共同体に心を合わせ、農業の分野で働くすべての人々のために神の恵みが豊かにあるよう祈願します。
私たちキリスト者にとって、最高の感謝は聖体の秘跡です。私たちは毎回のミサ聖祭において「大地の実り、人間の労働の実り」であるパンとブドウ酒を捧げ、天地の主である神に感謝を捧げ、賛美します。パンとブドウ酒というこの単純な食物に、キリストはご自分の犠牲を一致させました。すべてのキリスト者は、キリストと一致することによって、自分自身と日々の労働を神へのいけにえとして捧げるよう招かれています。
大自然と人間の労働が私たちの生活を支えるすべてを生産する時、そして私たちの持ち物を必要に迫られている人々に分け与える時、いつも神なる主に心からの感謝を捧げることができるよう、神の摂理の母である聖母マリアの導きを心から祈りましょう。
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