親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日、教会の暦では、典礼暦年最後の主日「王であるキリスト」の大祝日が記念されます。
40年前の11月21日、第2バチカン公会議に集った司教たちは、王であるキリストに目を向けていました。そして「キリストは世の光」という言葉で始まる「教会憲章」を編纂したのです。
教会憲章は現代における教会の歩みに画期的な一歩を印すものでした。さらに、後の世で完成されるべきキリストのみ国の建設における各自の責任についての自覚を神の民一人ひとりに促しました。
この世界での福音宣教はすべてのキリスト者たちの務め、特に一般信徒たちに託されている大切な任務です。この任務を果たす上で、最近、教皇庁正義と平和評議会から出された「教会の社会教説概要」は有益な助けとなります。
人間のあらゆる働きは、その目的に達するためにいつも祈りに支えられる必要があります。今日、教会は「祈る人々の日」も記念します。祈りに専念し観想生活を送る兄弟姉妹たちを私は聖母マリアに託します。これら観想修道会の修道者たちへの霊的物的援助が決して欠けることのないよう心から願っています。
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