親愛なる兄弟姉妹の皆さん
信者たちの意識の中にこの偉大な秘跡に対する驚きをますます深めるために、教皇ヨハネ・パウロ2世がお望みになった「聖体の年」が続いています。
聖体に捧げられたこの特別な時にあたって、特に注目すべきテーマは「主日」、主の日です。これは最近バーリで開催されたイタリア全国聖体大会のテーマでもありました。閉会ミサの際、私は毎日曜日のミサへの参加は信者にとって義務や重荷ではなく、各信者にとっての必要であり、喜びであると受け取るべきだと強調しました。
私たちのためにいけにえとされたキリストで養われ、神のみ言葉を聞くために兄弟姉妹たちと共に集うということは、素晴らしい生命に意味を与え、心に平和を注ぐ体験です。私たちキリスト者は、「主日なし」に生きることはできません。
ですから、キリスト教の家庭の成員全員を主日のミサに与かるよう招くキリストに応えることの重要さとその価値を、両親は子どもたちに再発見させるよう教え導かなければなりません。
このような教育の過程において、大変意味深い一歩は「初聖体」です。それは、その最も小さな子どもたちを「主の食卓」に受け入れる、小教区共同体にとっては大きな祝日です。
私は家庭にとっても小教区にとっても大切なこの行事の重要性を強調するために、今年初聖体を受けた子供たちのために、10月15日バチカンでカテケーシスの集いを持ちたいと思います。
この喜ばしい出会いは、ちょうど聖体の神秘を中心に討議する世界代表司教会議(シノドス)の最中であり、また聖体年の終わりにも当たります。これは子どもたちの教育と霊的成長のために聖体の秘跡が果たす中心的な役割に、注意を向けるよい機会となることでしょう。
この大切な行事を今から聖母マリアに託します。イエスのみ言葉の黙想と、聖体におけるその現存を礼拝することにおいて、イエスをますます愛するようになることを聖母が教えてくださいますように。そして生命に真実完全な意味を与える聖体の秘跡の「隠れた宝」を、若い人々に見出させる助けを与えられるよう、聖母が導いてくださいますように。
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